京都再エネコンシェルジュ

瀧口静さん

京都再エネコンシェルジュインタビュー

株式会社キャンバスホーム(長岡京市)の京都再エネコンシェルジュ・瀧口静さんにお話をお伺いしました。

女性スタッフの視点を大切に、こまやかな部分まで配慮を。

瀧口静さん

瀧口静さん

13年前に独立して、一人で会社を立ち上げた瀧口さん。こつこつ仕事をしてきたおかげで、お客さまも増えて、従業員さんも増えてきたそうです。「いま手掛けているのは注文住宅です。設計・施工・確認申請など、すべて自社で行っています。長期優良住宅などのご要望にも対応できます。他にも、リフォームのご依頼も多いですね。数万円のちょっとしたリフォームから、数千万円もの大掛かりなリフォームまで幅広くさせていただいています」。

キャンバスホーム スタッフのみなさん

キャンバスホーム スタッフのみなさん

独立した当初から、丁寧な仕事というのを一つのテーマとして大事にされています。「例えばちょっとしたキッチンやお風呂のリフォームのご依頼でも、しっかりお話をお伺いさせていただくと、実は他にも問題や悩みを持っておられることがわかることも。お客さまの“こうしたい”という思いに、快適性や機能性にデザイン性をプラスして、しっかり考えます。また、大切なのが、予算に合わせてバランス良くご提案させていただくこと。うちでは設計から施工まで一貫して行っているので、そこをしっかり調整することができます」。

「女性でないといけないわけではないですが、女性スタッフの感性や発想も大切に、こまやかな配慮がきちんとできるように心掛けています」と瀧口さん。お客さまは、リピーターの方や口コミの方、それから丁寧に情報発信をされているホームページをご覧になった方が多いそうです。丁寧なお仕事が、次のお仕事にもつながっているとのこと。

「私事ですが、3年ほど前にTVの“新婚さんいらっしゃい”に出演させていただいたことがあります。プライベートだけでなく、お仕事の面でもけっこう反響があり、驚きました。出演直後にお仕事のご依頼もありましたが、もう3年も経つのに、お客様から“実はあの時のTVを見ていて、いつかお願いしたいなと思っていた”なんてお話をお伺いすることもあります」。瀧口さんのパートナーは一級建築士をもっておられて、一緒にお仕事をされています。お二人のお人柄が伝わり、お仕事に繋がっていらっしゃる様子が伝わってきます。

見た目は変わらないが室温は変わり、快適に。

「再エネだけでなく、省エネも、とっても大事だと思っています。リフォームをするときに省エネ、良いですよ。断熱をしっかりして家電や照明器具も新しくなれば電気代もかなり安くなります。家の構造などによって断熱材が入れられる範囲はいろいろですが、部分的にやっても効果はありますよ」。リフォームで修理する場所に応じて、同時に断熱ができないかを考えるという瀧口さん。屋根の葺き替えが必要なときには屋根裏断熱を、風呂場を修理するときは断熱の窓サッシなど、場所に合わせて確認して提案されるそうです。「25年前に建てられた住宅をリフォームさせていただいたときは、長期優良住宅に準じた、長期優良リフォームをご提案し、壁はそのままで、窓サッシの交換をして、さらに屋根裏と床下に断熱材を入れました。床断熱は、床下に潜って施工しないといけないので大変で、しっかり固定するのも難しいです。この時は断熱材であるウレタンを吹き付けて、しっかり隙間なく施工しました」。

リフォーム後、お客さまは断熱の効果を実感されたそうです。「見た目は変わらないけれども、家の中の温度が前と比べて2~3度は変わったそうです。それまでは冬に靴下を脱いだらしもやけになってしまっていたそうですが、リフォーム後はならなくなったとのこと。エアコンの効きも違うとおっしゃっていました」。他にも、窓サッシを変えたお客さまから「断熱と防音効果も高くなり、良かった」等の声も良く聞くそうです。

施工事例

施工事例

お客さまにあった、オンリーワンの提案をしたい

「リフォームで断熱をしっかりすると、気密が高くなるので換気のことも考えることが大切です。そういうときはあわせて提案するようにしています。特に断熱については、お客さまがメリットをご存知でないこともあります。知識も必要ですが、それをわかりやすく説明できるかどうかも大切ですね」。

同様に、再エネ設備についても無理なく効果の高い提案をされています。「新築の場合は選択肢が広いですよね。ZEHや長期優良などの制度は色々とありますが、積極的に考えています。家で電気を使われる方は、太陽光発電+電気自動車(EV)の組み合わせはメリットが出やすいと思っています。リフォームの場合は、屋根を直すついでに太陽光発電と蓄電池を検討するなど、やりやすいタイミングがあると思います。ただ、やはりきちんと金額との相談が必要だと思います」。

断熱のことも、再エネのことも、総合的に色々なことを分かっていないと良い提案にはならない、と瀧口さんはおっしゃいます。「断熱に限らず、提案させていただくものの中には、金額が必要なものもあります。でも、それ以上のプラスアルファの付加価値があります。お客さまにぴったりあった“オンリーワン”の提案をしたいと思っています」。

株式会社キャンバスホーム 外観

株式会社キャンバスホーム 外観

(取材:2022年3月15日zoomにて)

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