京都の再エネ生情報

もっと知ってほしい!太陽熱温水器を設置した住宅

もっと知ってほしい!太陽熱温水器を設置した住宅

(西村さおりさん 京都市 太陽熱利用)

こだわりの住宅にこだわりの温水器

屋根の集熱板自宅を新築されたばかりの西村さんのお宅を訪問しました。自然エネルギー学校・京都の 1 期生であり、地球温暖化防止活動推進員でもある西村さんは、エネルギー問題に深い関心をお持ちの方でした。再生可能エネルギーの中で、最もエネルギー変換効率が高いのにあまり知られていない太陽熱温水器を、「せっかくあるもの(太陽の熱エネルギー)を使わないのはもったいない」と、新築時に奥様のご提案でお取り付けされました。

天気の良い日は両親とお風呂のシェア

貯湯槽と給湯器設置した集熱板は平板タイプ(2m2 × 3 枚)で、貯水槽は200 リットル。ランニングコストはほとんどゼロで、修理なども今のところ行なっておられません。お湯の用途は台所と洗面所そしてお風呂です。夏の天気の良い日には、貯湯槽の温度が、70 ~ 80℃にもなりご家族だけでは使用しきれないので、お隣にお住まいのご両親にもお風呂に入っていただき、和やかに暮らしておられます。これから寒くなり 40℃以下になれば、高効率ガス給湯器(エコジョーズ)で追い炊きするそうですが、この日 (11 月 ) は 10 時半で既に 50℃になっていました。
設置して 3 ヶ月余りのために、光熱費が削減できているか詳細は不明ですが、隣に住むご両親宅では、お風呂のシェアで水道及びガス代が削減できているそうです。

西村さんのコメント

キッチンに設置した表示モニター「夏には絶大な威力を発揮します。また、災害等で水が来ないときにも貯湯槽には 200 リットルの水がありますので、非常用の水として活用できます。ただ小家族では、夏季にはお湯が余りますので、それをどうするかで、設置の判断をされることをおすすめします。」

詳細情報

機器の種類

メーカー :矢崎総業株式会社/型式:ES-S2320A (M)/購入年:2013 年

機器のタイプ

強制循環型・間接集熱式、平板型、水道直結方式

タンクの容量

200リットル

設置にかかったコスト

約 84 万円 (助成金 10 万円)

温水の主な用途

風呂、洗面所、台所の3ヶ所 床暖なし

平均的な 1 ヶ月のお湯の使用量

不明(今年 7 月下旬設置のため)。
バスタブへの給湯が 160 リットル。故に、200 リットル× 30 日= 6m3/ 月程度と考えられます。

夏、春秋、冬それぞれの晴天時の到達温度

晴天時には 70 ~ 80℃ 冬季はまだ不明。曇天日や雨の日は 30℃にしかならない日もある。

取材後記(石黒英憲)

西村さんのお宅は、一目で環境にやさしい住宅であると感じました。無垢の地元産の木材を使用し、塗り壁の箇所もあちこちにありました。建築業者選びや資材選びのお話を伺っていても、環境に気を使っていらっしゃることがよくわかりました。これらのことより、再生エネルギーの変換効率の一番良い太陽熱温水器を選ばれたことがよく理解できました。余裕ができればぜひ私も設置したいと考えます。

ページの先頭へ