京都の再エネ生情報

薪ストーブで三世代がなごむ

薪ストーブで三世代がなごむ

(前田さん 宇治市 薪・ペレット)

家の建て替えをきっかけに

煮込み料理
以前は暖房はガスファンヒータ・石油ファンヒータ・エアコン等を使っていましたが、家の建て替えを機に、子どものアレルギー対策と光熱費削減を目的に薪ストーブ設置を検討しました。同居の両親にも相談しましたが、異論はありませんでした。久御山にあるBessの家(展示場)でストーブの現物を確認し、薪ストーブを使っている伊勢田の設計事務所と打ち合わせを重ねました。ストーブは美山の業者から購入して、吹き抜け構造の2階建て木造住宅が完成しました。

設置する時には

ストーブ全景
煙突が直管のため煤(すす)は溜まりにくく、設置後3年くらいはメンテナンスフリーとのことでした。灰は1週間に1回程度トレー(40×20×4cm)にたまった分を排出し、家庭菜園に活用しています。 新築時の設計に組み込むのがベストだと思います。煙突は極力直管とし、曲げる場合は90°曲りは避け、煙突上端は、近隣の2階建て住宅より上になるように配慮しました。事前にモデルハウス等で現物を見ることや、近隣の了承をとっておくことをお勧めします。

 

 

やすらぎのある生活で家族が一つに

ハンモック

吹き抜け部の2階は格子状のベンチになっています。

設置して本当に良かったと思っています。優しい暖かさと、揺らぐ炎に心地良い安らぎを感じています。
主にお爺ちゃんが責任を持ってストーブのお守りをしてくれ、老化予防にも役立っているようです。薪で煮炊きや暖を採っていた昔の話を孫にしてくれ、家族が一つになった気がします。
防火壁の向こう側にはお風呂の脱衣場やトイレが有り、冬場も暖かく、ヒートショックから身を守ってくれています。この薪ストーブ1台で家中が暖かく過ごせるだけでなく、電子レンジの使用が少なくなり、煮込み料理には大変重宝しています。気持ちのよい省エネ生活で二酸化炭素排出削減にも貢献しています。
外観

薪の入手と保管

詳細情報

機器の種類

メーカー:CleanBurn SKAGEN(デンマーク)/ 購入年:2017年

設置にかかったコスト

本体45万円 設置費用100万円(ストーブは大理石板上に設置)

薪の種類

着火時は、針葉樹

薪の入手方法

自分も参加する森林ボランティア(炭山里山の会)の対価として入手

薪の保管方法

軒下に柵を設置して保管

一日あたりの燃料消費量

2~3束(たいてい2束)

居住形態(戸建てor 集合住宅)

戸建て

暖房する空間の広さ

約60畳(2階建て)

取材後記(金澤良彦)

通りがかりの道すがら、屋根上に黒い煙突がまっすぐ伸びた真新しい木造の家が目に留まりました。
薪ストーブがあることがすぐに分かり、突然でしたが事情を話し取材をお願いしました。30代の奧さんは快く引き受けてくださり、後日取材に伺いました。
ほんのりと木の香漂うフローリングの広間の壁際に、黒く落ち着いた感じの薪ストーブがありました。奧さんは、薪ストーブが家族を繋いでくれ、気持ちにも暖を与えてくれている、日々の様子をゆったりと語ってくださいました。ありがとうございました。

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