京都再エネコンシェルジュインタビュー
株式会社嵯峨ガスセンター(京都市右京区)の代表・中村俊之さんと、京都再エネコンシェルジュ・山内正太郎さんにお話をお伺いしました。
- 株式会社嵯峨ガスセンター
- 京都再エネコンシェルジュ:山内正太郎さん、吉田奈央さん(2名)
- 再エネ分野:太陽光発電・太陽熱利用
家庭の事情にあわせたきめ細かな再エネ提案
株式会社嵯峨ガスセンターは、大阪ガスサービスショップとして、京都市北西部を中心に50年以上営んでおられます。石油や石炭から出るCO2削減に取り組むことは大事であると考えて、高効率ガス給湯器などのガス器具導入をお勧めしながら、太陽光発電の設置も行ってこられたそうです。
太陽光発電には、個人の家の場合でも売電することによる光熱費の負担が減るメリットがあり、さらに電気代が年々高くなっていっていることに対しても効果がある点でお勧めしているとのことでした。また、最近では、2018年の台風による停電を受けて、防災の面からも相談を受けることが多くなっているそうです。
導入の際には「各家庭によって事情が異なるので、電気やガスの価格などをお聞きした上でご家庭にあわせた形できめ細かい提案を心がけています」と山内さんは言います。
停電対策とメンテナンス
嵯峨ガスセンターでは、太陽光発電を設置したあと3年に一度ほど点検を実施しています。
昨年度(2018年度)は営業していた地区で停電があり、太陽光を導入したご家庭の点検を行われました。その時は操作に困っていらっしゃるご家庭が2軒ほどあり、太陽光発電の自立運転への切り替えをサポートされたそうです(※太陽光発電を緊急時に使う場合は、自立運転モード(参考:http://www.jpea.gr.jp/topics/jiritsuunten.html)にする必要があります)。
「お客様から『助かった!』という感謝の言葉をいただき、安堵しました」と山内さん。
設置後にきめ細かなサービスが行えるのは、地元のお店ならでは。いざというときの安心につながりますね。
再エネを分かりやすく伝える
京都府の再エネ啓発イベントに積極的に協力し、ブース出展なども行っておられます。その他に公民館などでセミナーをされることもあるそうです。イベントでは、具体的に設置についてのご相談を受けられることもあるとか。「再エネは、まだまだ値段が高いものだと思われがちですが、そうではなくなってきていることを分かりやすくお伝えしたいです」。50年以上続いている地元のお店として、これからも地域に必要とされる会社として活動していきたい、とおっしゃっておられました。
(取材:2019年11月26日)