京都の再エネ生情報

ほがらかペレットストーブ生活

ほがらかペレットストーブ生活

(木原佐代子さん 京都市 薪・ペレット)

自然エネルギーを活かす家作り

ペレットストーブ 設置のきっかけは新築購入の時。太陽光発電、太陽熱温水器も同時に導入し自然エネルギーを活かす家づくりを目指しました。当時ペレットストーブの知名度は低く、設置事例を見たことはあったものの「実際の使い勝手はどうなのか」という点が一番不安でした。ペレットストーブは暖房器具にしては初期投資が大きいです。納得いくまで情報を集め、小型だけれど十分な熱量があり、タイマーも付いているこの機種を選びました。「見た目も気に入ったし、トラブルがあっても対応が早いかなと思って」。国産の機種であることも購入の決め手となりました。

うちはペレットストーブで全館暖房

ペレットストーブの前で 実際使用してみると「暖かさは想像以上」でした。暖気が回るように家を吹き抜けのある設計にしたこともありますが、2 階の部屋もドアを開け放しておけばしっかり暖まります。「足元まで暖かいのはエアコンとの違いだし、CO2 を出していない!」。これまでの暖房器具よりも満足度は大きいようです。厳冬期の着火直後や短時間しかつけない時などはエアコンの助けを借りますが、木原家のペレットストーブは小さいながら堂々と主暖房として機能しています。

お勧めしたい、木を使う暮らし

外へつながる配管 排気筒の横には物干し場があります。「排気からのきな臭さが洗濯物に付くのが多少気になるし、物干し場の屋根にはススが付着します」。幸い隣家が密接していないため、ご近所への気兼ねは少なくてすむものの、「街中での使用は大変かもしれない」とのこと。しかし「あるものを使わないのはもったいない」これは木原家が自然エネルギーを暮らしに取り入れる一番の理由です。「ペレットは使うことで森林を育てるし」。まだ友人にペレットストーブを知っている人は少数です。「京都の街中より、私の実家がある滋賀なんかはすごく合っているんじゃないかな」家に来た人には積極的に案内をしています。

詳細情報

機器の種類

メーカー:シモタニ/型式:コンコードエマーソン/購入年:2010年

設置にかかったコスト

およそ40万円強(配管代・設置費含む)うち市の補助が1/3

ペレットの種類

全木ペレット(京都産)

ペレットの入手方法

月に1回、「里の駅大原」でまとめ買い

ペレットの保管方法

隣室の床下収納庫での保管

機器の使用期間

11月~4月まで

一冬あたりの燃料消費量及び燃料代

10kg入りペレット70~80袋(3万1500円~3万6千円)

居住形態(戸建てor集合住宅)

木造戸建て住宅

暖房する空間の広さ(畳何畳分)

16畳(吹き抜けあり)

併用している暖房機器

短時間の場合はエアコンを使用

取材後記(森綾子)

「私あんまり気にしない性格だから」ほがらかに笑う奥様の言葉が印象的でした。ペレットストーブは「スイッチ一つで炎を楽しめる暖房器具」が売り文句ではあるけれど木を燃やす以上灰が出るし、配管にはススもたまります。着火前には燃焼室の掃除が不可欠です。木原家の場合、少々灰で床が汚れても燃料の袋が置きっぱなしでも、気にしないとざっくばらんです。自然エネルギーを取り入れる暮らしに「きっちり」という言葉は似合いません。全てが便利で、清潔でとはいかなくてもそれらを大らかに受けとめる感覚がいいなと思いました。

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