お父さん! 薪ストーブにどっぷり
(嶋田修さん 長岡京市 薪・ペレット)台所仕事が暖かくなりました
とにかくからっとした暖かさです。結露がなくなりました。1 階のリビングに設置して、ダイニングキッチンを含め15畳ほどを暖房していますが、熱は余裕があるので、小さなサーキュレーターで熱を廊下階段から2 階まで行くようにしています。冬の台所仕事が暖かくなったのでとくに家内は大喜びです。1 回火を入れて薪をくべると、そのままでは2 時間ほどで燃えてしまいます。夜中の2 時頃までは火があるようにしています。布団干しラックで洗濯物を乾かすこともしていますが、暖房専用の最新機器なので、調理に使うことはできません。
火付けの係はお父さんです
煙突から煙やススが出ることには大変気を使います。細めの木にガスボンベトーチで一気に火をつけます。これはお父さんの役割です。モニターとして我が家に設置するにあたっては、隣家との離隔距離や煙突からの煙の流れの予想など、隣近所に影響がほとんどないことを確認した上で選ばれたようです。煙は家の前の公道に抜けるようになっています。燃焼用の主たる吸気は床下からダクトでストーブの真下から入る構造できれいに燃えます。
薪づくりや里山の仕事に趣味が変わりました
薪は乾燥が大事なので、小さな薪小屋を手作りし、ガレージの横も含め300 束ほどストックしてよく乾燥したものから使っています。
今は森林ボランティアに参加して、薪は購入せずに自力で集めています。道具にもこだわりがあるので、チェーンソーや斧も自分用をそろえました。子どものバイクとチェーンソーとどちらを先に購入するかでひともめしました。以前は釣りをやっていましたが、月2 回、重装備してヘルメットかぶって出て行く父親をみて、子どもたちは、お父さんがまた新しい趣味にのめり込み始めたと思っています。
詳細情報
機器の種類
メーカー :ネスターマーチンS33(ベルギー)/購入年:2011 年
設置にかかったコスト
実験プロジェクトのモニターとして応募した。データ収集中。新築時ではなく、後付であり、本体、煙突、設置工事、関連費用で150 万程度かかった模様。
注)1 階に設置、2階の大屋根に煙突を出している。
薪の種類
ナラ、クヌギなどの広葉樹が95%
薪の入手方法
自分も参加する森林ボランティアの対価として入手
薪の保管方法
ガレージ横、薪小屋(自作)、軒下
機器の使用期間
11 月中旬~ 3 月下旬
一冬あたりの燃料消費量及び燃料代
200束以上(仮に灯油に換算すると5~6万円分に相当)
居住形態(戸建てor 集合住宅)
戸建て
暖房する空間の広さ(畳何畳分)
15 ~ 20 畳相当
併用している暖房機器
灯油ファンヒーター
取材後記(加藤克巳)
このベルギー製のストーブは性能がよく、快適に燃えています。軽自動車を1 台新規購入したぐらいの費用で、メンテナンスが必要で、場所を選ぶとおっしゃっていましたが、なるほどと思いました。年1 度、煙突掃除は6 mの掃除ブラシを差し込んで、すすやタールを取り除きます。間伐、薪づくりに参加され、煙突掃除ももちろんご自分でやっておられますが、なかなか好きでないとやれません。森林ボランティアに入って来られたので、私たち仲間は大喜びです。