京都再エネコンシェルジュ

山口洋子さん

京都再エネコンシェルジュインタビュー

タクミ建設株式会社(京都市山科区)の京都再エネコンシェルジュ・山口洋子さんにお話をお伺いしました。

木造建築専門職人の建てる“京都の木の家”

「社長が大工なので、木造には自信があります」とタクミ建設株式会社の山口さん。京都府産木材認証制度(http://www.pref.kyoto.jp/kyotorinmu/rinmu/ninsyo.html)の緑の工務店にも登録し、京都の木を使った家づくりを多く手掛けておられます。自社の建物にもたくさんの京都府産木材が使用され、木のぬくもりを実感することができます。

タクミ建設株式会社の外観
(写真)タクミ建設株式会社の外観

「お客様からも、本物の木の床はとても気持ちが良い・居心地が良いと言っていただいています。でも、木は、他の建材に比べて傷や汚れが少しつきやすいし、少しメンテナンスをした方が良い面もあります。だからお客様の生活や好みに合わせて負担にならないような適材適所のご提案をしています。あえて木を使わないこともあります」。木を使われたお客様には、簡単にできる“ながらメンテ”の方法をお伝えされています。得意とされている組子細工をデザインのポイントにすることもあるそう。木材の特徴を熟知しているからこその工(たくみ)の技が活用されています。

組子細工のコースター
(写真)組子細工のコースター

本物の省エネルギー木造住宅

タクミ建設はZEHビルダーとしても登録をされています。窓や壁の中の断熱材はしっかり使い、断熱性能を高くします。あとから取り替えるのが難しい部分だからこそ新築時にしっかりされるとのこと。お客様からは、新居に引越しをしてから光熱費も安くなり、快適になった、特に冬場のエアコンの効きがとても良い、との声が。壁の中で使用する羊毛断熱材は調湿機能にすぐれ、へたりにくく、ウールセーターなどの端材などからも作られているそうです。

新築住宅を建てるのは一生に1回のこと。だからこそ、限られた予算の中で、限りなく理想の家となるようにするために、打合せの期間は長い方だそうです。太陽光発電と蓄電池も、屋根や土地の条件に合わせてご提案されます。太陽光発電余剰電力の売電価格が下がってきてはいるものの、メリットの出るプラン作りはまだまだ可能で、設置される方も多いそうです。

羊毛断熱材の見本を持つ山口さん
(写真)羊毛断熱材の見本を持つ山口さん

標準プランはなく、基本はフルオーダーでのプラン作り。お客様や土地に合わせて、京都の木や再エネ設備をご提案されています。

(取材:2020年2月17日)

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