京都再エネコンシェルジュインタビュー
株式会社 Eテックス(城陽市寺田中大小)の京都再エネコンシェルジュ・武智淳一さんとうちエコ診断士・武智秀勝さんにお話をお伺いしました。
- 株式会社 Eテックス
- 京都再エネコンシェルジュ:武智淳一さん(1名)
- 再エネ分野:太陽光発電 太陽熱利用
確かな技術で自社施工
寺田駅から5分ほど歩くと、鮮やかなブルーのラインの入った建物が目に入ってきました。オール電化や太陽光発電、蓄電池の工事など、地域密着のエコリフォームを請け負う株式会社Eテックスです。
くらしが省エネになるリフォームを「エコリフォーム」と呼んで、光熱費を削減し、災害に強く、環境にやさしいくらしと省エネのアドバイスをされています。主なスタッフ4人は創業した父と男3兄弟。本当の意味でアットホームな会社でした。
創業は2002年。現会長の武智一勝さんが「きんでん」を退職して設立したのが前身の武智住設。オール電化販売から始められました。2003年にはEテックスへと商号を変更し、大手家電量販店などの工事業務受注をしながら、多能工(一人で複数の業務や作業を行うこと、及び複数の技能や技術を持った作業者)となって自社施工を確立すべく、様々な国家資格を社員全員が取得していかれたそうです。
「会社で誰かが資格を持っていればいいという訳ではなく、全員が確かな技術をもっています。現在では、自社施工で様々な工事ができるのがわが社の売りです。」と長男で代表取締役の武智淳一さんは言います。
大手量販店などの工事受注では、いくら「きれいで丁寧な工事だ」とお客様が感じても、次に声がかかるかはわかりません。そこで、「安心な工事を自分達がお届けするんだ」と自社施工の自社販売を本格的に始められたそうです。
正しい知識で判断を!
Eテックスでは、固定価格での買取が終了する地域の太陽光発電設置者に向けて、蓄電池や太陽光の仕組みなどを解説した資料を無料プレゼントされています。「他の地域から来られている方による蓄電池や太陽光発電の訪問販売が多すぎて、蓄電池や太陽光発電に対するアレルギーが出てきている人もいます。そういった方にも、しっかりと正しい知識をお伝えすることで、購入検討していただける場合もあります。」と話す淳一さん。メーカーと一緒に勉強会を企画するなど、安心して購入を検討するための材料の提供に努められています。
営業で配布している冊子の中には「今から2分だけ20年後にタイムスリップしましょう」という呼びかけとともに、1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、12歳の少女セヴァン=スズキが行った「伝説のスピーチ」の抜粋※(下記参照)を掲載し、それに続けて「未来の環境は他人事などと言ってはいられない。太陽光発電を損得の分岐点で判断するより、大事なのは「太陽光で作るクリーンな電力で暮らす」というライフスタイルを買うという意識。私たちのエネルギーの消費の仕方が、近い将来あなたの子どもに大きくかかわってくるのです。ほんの少しでもいいので、子どもたちにいい環境を残せるように努力してみませんか?私どもは生活スタイルを崩すことなく、環境資源に貢献できるお手伝いをしています。」と熱い思いもたくさん記されていました。
再エネは地域に根付いた私たちにお任せを!
リフォーム工事は、どこに頼んだらよいのだろう?というのをよく聞きますが、Eテックスではお客様から「これから頼めるところができてよかったわ。」との感想をもらうほど、お客様との信頼関係を築けているそうです。6年前に代表に就任した淳一さんの目標は、「地域に根差した会社」にすること。城陽市を中心に地域密着を掲げ、住まいの困りごとは電話1本、LINE1本でお客様のところへ飛んでいくそうです。
「地域にあるからこそ、すぐ駆け付けられるのは利点です。機器の設定などすぐに変更できます。
また、家に行って話ができるので、その家にあった省エネをアドバイスすることができます。省エネ機器などは、どれにすればよいのかを悩むものが多くありますが、家の状況が把握できていると相談に乗りやすいんです。将来的には、「城陽市で太陽光・省エネと聞けばEテックス」とすぐに出てくるように知名度を上げていきたいです。そして、ゆくゆくは事業の範囲を広げ、家丸ごと手掛けるようになりたいです。」と語る淳一さんと秀勝さん。手始めにと今月(令和2年10月)から、リフォーム工事に追加して家電の販売も始められました。「今後はお客様にあった省エネ家電の販売もしていきたい」と意気込んでおられました。
(取材:2020年10月14日)
※以下(1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、12歳の少女セヴァン=スズキが行った「伝説のスピーチ」より一部抜粋)
オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって緑の森をよみがえらせるのか知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。