京都再エネコンシェルジュ

豊田南星さん、豊田恵さん

京都再エネコンシェルジュインタビュー

有限会社アイデン(京都市伏見区)の京都再エネコンシェルジュ・豊田南星さんと豊田恵さんにお話をお伺いしました。

豊田南星さんと恵さん

再エネも省エネも!

「電気設備工事の仕事を中心にしている会社です。照明や空調設備、防災・消防工事、太陽光発電工事などをしています」。そう説明してくださったのは、社長の豊田南星さん。
ビルや公共施設、事務所、倉庫のお仕事が多いそうですが、一般住宅のお仕事を受けることもあるそうです。
「具体的には、照明器具設置や壁の中の配線、受変電の設置など、色々です。住宅の電気工事とやることは実はそんなに変わらないのですが、扱っているボリュームが大きいんですよ」。

アイデンでは、太陽光発電だけでなくLED設置も、つまり再エネも省エネも両方取り扱っておられます。「LEDへの交換による省エネも、もっと皆さんにお勧めしたいと思っています。だいぶ増えてきていますが、それでも、実はLEDが入っていないという所も多いです。事業所さんや工場など照明が多いところほど省エネになるので、ぜひしてほしいと思います」。

工事の様子はInstagramを使って積極的に紹介されています。インスタを担当しているのは恵さんです。「スタッフには、工事に詳しくない人にもわかりやすい写真を撮ってきて、と頼んでいます。でも、写真は基本的に記録の為に撮ることが多いので、施工の途中の写真が多くなってしまって…」。
そうおっしゃっていましたが、逆に、一般の方からすると途中経過の様子を見る機会がないので、興味深い写真をたくさん見ることができます。

インスタには工事以外の写真も。KES(※)の環境の取組の一つとしてされている絶滅危惧種・双葉葵の育成、日常のちょっとした様子、社員みなさんの家族会の様子なども見ることができます。
インスタを見た方が求人に応募されることも多いのだとか。「インスタを見て会社の雰囲気を感じておられるのでしょうかね。社員のみなさんは夏に琵琶湖でボートに乗ったりして楽しそうですね、など、よく言っていただきます」と恵さん。

(※)KES・環境マネジメントシステムスタンダード(事業者が環境改善活動をする仕組み)

覚えること・やることが多いけれど、達成感のある仕事

現在、社員さんは13名で、そのうち8名は職人さんとのこと。20~30代の若い社員さんが多いそうです。
「覚えなければいけないことや、やることがとても多い仕事です。様々な資格も必要なので、年に2つか3つぐらいのペースで資格試験を受けてもらっています。もちろん会社で全面的にバックアップしています。正直、大変ですよ。でも、技術も知識も身に着くし、昨日できなかったことが今日できるようになる。達成感のある仕事です」
社員さんの中には、大手電機メーカーに出向している方もおられるそうです。

「うちの会社は良い人が多いんです。みんな丁寧に接客してくれるんで、大手の会社さんと一緒にお仕事をさせてもらったら、担当さんから“次からもお願いします”と言ってもらうことが多いですね」。
豊田さんの言葉からは社員さんへの信頼感が伝わってきます。

有限会社アイデンの事務所前で、社員のみなさんと一緒に

世界の再エネの流れは止められない。これからのお勧めは、太陽光発電の自家消費

いま再エネは旬なのでしっかりやりたい、と豊田南星さん。
「アイデンでは10年ほど前から太陽光発電の設置をしているので実績があります。太陽光って実際どうなの? とよく聞かれます。うちでは実際に発電データなどを記録していますが、シミュレーションを上回って発電することが多いですよ。月ごとに発電量は変わりますが、年間トータルすると大体同じぐらいになります」。
豊田さんに再エネでこれからのお勧めをお伺いしました。

「家庭でも事業者さんでもお勧めなのが、家の屋根/工場の上などに設置して自家消費する形です。それに、用途に合わせて蓄電池やEV(電気自動車)を組み合わせるのが良いですね。日本で広まっていくのはこれからだと思いますが、世界のEV化の流れは止められないでしょう。今後は、例えばカーポートに太陽光発電と充電器/蓄電池のセットをパッケージにするなどして、そこら中に作っていかないと追いつかないぐらいになるのでは、と思っています」。

自家消費はアイデンの会社でも実際にされているそうです。
「事務所は一昨年に引っ越しをして、その時に太陽光発電も設置しています。自家消費分として5kWのパネルを載せて、V2Hに連携しています。V2Hは簡単に言うと、家と電気自動車の間で電気をやり取りできる機械のこと。実際に見てみたいというお客さんのご要望にお応えできるようにと導入しました。見たいという方は気軽にお声かけください」。

(取材:2022年4月18日zoomにて)

ページの先頭へ