京都の再エネ生情報

薪ストーブで生き方の幅広がる

薪ストーブで生き方の幅広がる

(大西さん 京都市 薪・ペレット)

導入のきっかけは?

ストーブと大西さんご夫妻当初は薪ストーブにする予定ではありませんでした。5 年前に家を新築した時、木造・バリアフリー・採光に重点を置きました。その結果吹き抜けの家となり、奥さんの提案で、クリーンさ、CO2 削減、インテリアの意味から、薪ストーブを導入することになりました。しかし子どもは余り乗り気ではありませんでした。機種は業者のすすめに従って決めました。そういった経緯でいざ使ってみると、家全体が暖まり、外出時も空気弁の調整によって長時間保温でき、今となって
は貴重な家族の一員みたいなものです。

薪の調達やメンテナンスは?

乾燥中の薪これが中々大変。持ち山があるのですが、生木を伐採しても1~2年乾燥させる必要があります。乾燥薪を使えば、着火も早くススや煙も出ません。機種によっては針葉樹は使えませんので、機種選定は慎重にすることが肝心です。そして煙突のスス掃除が重要なポイントで、怠ると火の粉の発生につながります。我が家は業者に道具を借り、年に一度自前でしています。煙突が真っ直ぐ上に伸びていればよいのですが、曲げる必要がある場合、クランク( 直角曲げ) にせず斜めにして勾配を持たせると、スス掃除がぐんと楽になります。

導入へのアドバイス

ストーブ用の道具はすぐそばに置いていますまず最初に、薪の調達方法をきちっと考えておくことです。購入もOK ですが、自前で調達する場合、チェンソーや斧等の初期投資と労力が必要です。単に趣味という軽い考えでは失敗します。この機種は灰が比較的多くでますが、これは畑に撒いたり果樹の養分として有効利用できます。そして人の輪が広がり、楽しみが増すのも事実です。

詳細情報

機器の種類

メーカー : ヨツール( ノルウェー) / 型式:
F400 /購入年:2008 年

設置にかかったコスト

本体価格:40 万円 煙突:60 万円(工事込)

薪の種類

広葉樹

薪の入手方法

自家山林で伐採(乾燥・カット・運搬自前)

薪の保管方法

駐車場と竹林(トタンで覆い)

機器の使用期間

5 ヶ月

一冬あたりの燃料消費量及び燃料代

2m3(1日に2束ほど使用)

居住形態(戸建てor 集合住宅)

戸建てのウッディーハウス(吹抜けあり)

暖房する空間の広さ(畳何畳分)

約39 畳(総床面積130m2)

取材後記(金澤良彦)

薪ストーブ導入の重要ポイントは、①機種の選定を慎重に行うこと、②薪の確保をいかにするか見通しを立てることの2 点に尽きるようです。機種選定では燃焼温度や灰の出具合、使用できる薪材の種類、トロ火燃焼の可否等が使用状況を大きく左右するようです。そして薪の保存スペースの確保も重要ポイントです。導入にはそれなりの覚悟が必要だと感じましたが、人生観に変化をもたらすようです。煙突を曲げるときクランクは駄目というのは、参考になりました。

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