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薪と太陽熱のハイブリッド型温水器

薪と太陽熱のハイブリッド型温水器

( 太陽熱利用)

自然をフル活用してるなぁ

薪を燃やしているところ風車が立ってるところが目印ですよと言われ、向かってみますと小型風車を発見!くるくる回ってます。川内さん宅を外から見ると、風車あり、太陽熱温水器あり、煙突も出ていて、薪が軒先にずら~り並んでいて、自然をフルに活用してるなぁと思いました。どのようにして生活されてるのか、とても楽しくなってきました。

薪ボイラー

薪ボイラー薪ボイラーを見せていただきました。想像では時代劇に出てきそうなものを思っていました。ところが、とてもきれいなシンプルなものでした。そして、お風呂だけではなく、台所、洗面、洗濯、家中のお湯をこれでつくっているのでした。
作り方は、川内さんが家族のために、毎朝、薪を3 本ほど投入して、50℃くらいのお湯をつくるのです。保温性も優れており、季節によって変動はあるものの、一晩たっても50℃が保たれているのです。

この薪ボイラー すごいところは太陽熱温水器と併用している

太陽熱温水器薪ボイラーに入ってくる水は太陽熱温水器を経由しています。なので、はじめから冷たい水を沸かすのではなくて、ある程度の温度がある水を利用するのです。太陽で温められた水をそのまま使うので、季節によって、その日によって薪の使用量は変わります。夏は太陽熱温水器で家中のお湯が賄えるため、薪ボイラーはお休みになります。「熱は熱で使う」と川内さん。なんと無駄のない使い方でしょう!
川内さんは無限会社プラヂナーという会社を経営されており、これらの設備はすべて川内さんが設置されました。そしてこの薪ボイラーは、中の断熱材を独自に改良され保温力が上がっています。外観も元々茶色いボディだったのをちょっとおしゃれに赤色にしたのでした。自社マーク付きで。薪ボイラーのお手入れは年に1回、煙突の掃除を行う程度です。薪は冬に入るシーズンの前の年にコツコツと作っておくそうです。

太陽熱温水器詳細情報

機器の種類

メーカー :寺田鉄工/型式:SUNARTH(サ
ナース)/購入年:2012 年

機器のタイプ

自然循環型

タンクの容量

160 リットル

設置にかかったコスト

本体価格:13 万円 設置工事費:10 万円 補助金なし

温水の主な用途

家庭のお湯すべて(お風呂・台所・洗面・洗濯)

平均的な1 ヶ月のお湯の使用量

3000 ~ 4800 リットル(薪ボイラーとあわせて)

-参考- 薪ボイラー詳細情報

機器の種類

メーカー:長府製作所/型式:LHG4000S /購入年:2010 年

タンクの容量

160 リットル

設置にかかったコスト

本体価格:35 万円 設置工事費:10 ~ 15 万円

取材後記(山本美樹)

薪でお湯を沸かすときのコツを教えてくれました。一気に火を強くして熱いお湯をつくらずに、ゆっくり温めるのです。「一気に熱くしたお湯はすぐ冷めてしまうけど、ゆっくり温めたお湯は冷めにくいし、お風呂に入ると体が芯まで温まります」と。聞いただけでぽかぽかするようなお話でした。物理的、化学的に熱量は同じだといわれる方もありますが、でもなにか不思議にじっくりと時間かけることによって、温かく気持ちのいいお湯ができるのだと信じてしまうのでした。

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