太陽光発電を導入すると、停電時でも太陽が照っていれば1,500Wまで電気を使えます。その際には太陽光発電からできた電気を家の外の電線に流さない「自立運転モード」に変える必要があります。(停電時に自動で自立運転モードに変わるものもあります)
PV-Net京都支部の中村さんの協力のもと、自立運転モードへの切り換え方法をお伝えします。
自立運転訓練当日の空は、晴れときどき曇り
順序
基本的な流れは、以下の5ステップです。機種によって操作が違うことがあるので、JPEA(太陽光発電協会)のサイトから各メーカーの説明書をダウンロードして確認してください。
事前に説明書を読んでおきます。
①分電盤操作 主電源ブレーカーを切る
主電源ブレーカーを切ります。
②分電盤操作 太陽光発電ブレーカーを切る
太陽光発電のブレーカーを切ります。
③モニター操作 自立運転モードにする
太陽光発電のモニターを自立運転モードにすると、モニター左側が赤色に点灯しました。
すこし操作が難しかったです。
④家電を使う
自立運転の際は、自立運転専用コンセントだけ使えます。事前に場所を確認しておきます。今回はモニターの下にありました。
延長コードを15mほど使って洗濯機の電源を入れてみます。
携帯電話の充電もできます。
⑤元にもどす
自立運転モードを終えたら太陽光発電のモニターを系統運転モードにし、太陽光発電ブレーカーと分電盤のブレーカーを入れます。しばらくすると、モニターの左側が緑色に点灯しました。
参考サイト
環境省 「太陽光発電の賢い使い方 ー停電・災害時の自立運転コンセントの活用ー」
https://www.env.go.jp/earth/info/pv_pamph/full.pdf
JPEA 「住宅用太陽光発電システム 停電時の自立運転について」
http://www.jpea.gr.jp/topics/jiritsuunten.html
どんな家電製品を動かせる?
晴れていれば、最大で1,500Wまで使うことができます。エアコンの使用は厳しいですが、冷蔵庫、携帯電話の充電、テレビ、炊飯器、電気ポットなどの家電を使うことができます。各家電の消費電力は、家電に記載されてある「消費電力W(ワット)」の欄を確認ください。
事前の訓練の重要性
操作事態は難しくなく、慣れていれば3分もあれば自立運転モードにできます。しかし、初めてだと説明書を見ながらいろいろと手間どり30分近くかかりました。事前に自立運転モードにする訓練をして備えておく必要性を感じました。
また、どの家電が使えるのか、延長コードはどれくらい必要なのかも事前にチェックしておくことも大事です。例えば、冷蔵庫はずっとコンセントに入れておいて使いたいものなのでそれ専用の延長コードが欲しくなります。一方で洗濯機や炊飯器はある時間だけ使えればいいため、一つの延長コードを融通しあうことができます。
忘れてはいけないもの
自立運転用のコンセントは家電を使う場所と離れた場所にあることが多いため、延長コードがないと家電を使えません。長めの延長コードを事前に用意しておく必要があります。