家のエネルギー
家では、一年間にどれくらいエネルギーを使っているのでしょうか?
環境省の調査によると、戸建住宅では、光熱費に年間おおよそ22万円ほど使っていることがわかります。(参考:建て方別世帯当たり年間エネルギー種別支払金額)
そしてそのエネルギーは、発電所で海外から輸入した石油や石炭を燃やしたり、給湯器でガスを燃やたりと化石燃料を燃やして作られています。
地球温暖化対策や資源の有効利用のため、エネルギーを実質的にほとんど使わないで快適に暮らせる省エネ住宅ということで、ゼロエネルギー住宅の導入が進められています。
ZEHってなに?
ZEH(ゼッチ)とは、「ネット ゼロ エネルギー ハウス」のことです。
(国の定義では、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」としています)
単純に言うと、「自分で使うエネルギー」より、「作るエネルギーの方が多い」住宅のことです。
具体的には、
①「断熱」や「省エネ機械」で基準の20%以上エネルギー消費量を下げます。
断熱気密をすることによって、あまりエネルギーを使わないで快適に暮らすことができます。
例えば、冬の夜寝る時に暖房を消していても、朝快適に起きることができます。
断熱をすることで、省エネになるだけでなく、ヒートショックなどの健康対策にもなります。
②さらに「太陽光などの再エネ設備」を導入して、作るエネルギーを多くします。
緊急時でもエネルギーを作ることができて安心できます。
※太陽光は昼間だけしか発電しないため、ネット ゼロ エネルギー ハウスとは、昼に余るほど発電した分から夜に送られてきた分を引き算して、実質的(ネット)にゼロになる家という意味です。
国の目標
国は、ZEHの導入に対して目標を決めています。
2020年までにZEHを標準的な新築住宅
⇒2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上をZEH。
2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す
⇒2030年までに建売戸建や集合住宅を含む新築住宅の平均でZEHを実現することを目指す。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について (経済産業省資源エネルギー庁HP)
ちなみに平成28年度の新築住宅のうち、ZEHは12%ほど導入されています。
(◆「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会 2017(同時開催:ZEHビルダー連絡会2017)」資料より)
補助金情報
国は、ZEHを推進するため今年度も補助金を出しています。
一軒あたり総額で70万円~250万円(最大)ほどになります。
今年度の補助金情報はこちらのページからご覧ください。